2-3-5 ケージング

今回は、Layered Clothingのケージングについて学習していきましょう。
目次

インナーケージとアウターケージ

インナーケージとアウターケージを設定することで、
Layered ClothingがRobloxの様々なアバターにフィットするように変形することが可能になります。
ケージは透明のメッシュで構成されており、インナーケージはLayered Clothingの内側の表面を、アウターケージは外側の表面を定義します。
 
インナーケージはLayered Clothingの内側の表面を定義するために存在するので、基本的にはインナーケージはそのままで大丈夫です。

アウターケージはLayered Clothingの外側の表面を定義するために存在するので、服のメッシュを覆うように変形させる必要があります。よって、ケージングの作業は、アウターケージを変形させる作業ということができます。
アウターケージを変形させるのに、編集モードで頂点を一つずつ調整するのはとても骨が折れる作業なので、スカルプトモードで変形させるのが一般的な方法です。

スカルプト

アウターケージのオブジェクトを選択した状態でスカルプトモードに切り替え、
左側のブラシ一覧から”インフレート”を選択します。
インフレートは、元あるメッシュを膨らませる効果があるブラシなので、ケージの編集に適しています。
また、左右対称にメッシュを変形させたい場合は、画像の赤枠の部分のXを選択しましょう。これによって、X軸方向にミラーが適用された状態でスカルプトができます。ミラーが不要な場合はこの設定を切りましょう。
以降は、アウターケージのメッシュ上をマウスをドラッグしてメッシュを膨らませ、服のメッシュを覆うように変形させます。
適宜ブラシのサイズや強さを変更しながら、アウターケージが服のメッシュを覆われるようにしましょう。
細かいところの調整は、編集モードで行うと良いです。

注意点

ケージメッシュを取り扱う際にはいくつかの注意点があり、これらの注意点を守らないとケージが適切に機能しなくなります。
Layered ClothingをRobloxにインポートする段階で、ケージメッシュにエラーが起きるというのはよくあることです。
こちらの注意点は、インポートエラーの対処法でもあるので、しっかりと確認するようにしましょう。
  • ケージメッシュの頂点数を勝手に変更するような操作をすると、ケージが壊れてしまうので注意しましょう。
  • インナーケージとアウターケージのオブジェクトの名前が命名規則に則っていることを確認しましょう。アウターケージは”服の名称_OuterCage”、インナーケージは”服の名称_InnerCage”という名前であることを確認しましょう。このように命名されていないとRoblox Studioにモデルをインポートした際に、ケージメッシュであることが認識されないためです。

最後に

以上でケージングの作業は完了です。今回でLayered Clothingのメッシュは完成ですので、
次回はBlenderからモデルをエクスポートし、Robloxにインポートして、Layered Clothingとして使えるようにするための設定を行います。