3-1 カラー

今回は、グローバルライティングの色に関係する設定項目について学習していきましょう。
目次

グローバルライティングとは

プレース全体に影響する光をコントロールし、適切な表現を引き出し、完成度の底上げを図ることをグローバルライティングといいます。
グローバルライティングを調節するには、”Lighting”サービスのプロパティを編集します。
“Lighting”サービスはエクスプローラーに事前に用意されています。
💡
サービスとは、事前にRobloxエンジンが用意している基本的な機能のことです。
今回は、グローバルライティングのに関係する、”Lighting”サービスのプロパティについて見ていきましょう。

Ambient

“Ambient”について理解するために必要なライトと陰影、アンビエントオクルージョンの知識をまずは学習しましょう。

ディレクショナルライトとアンビエントライト

プレースにあらかじめ用意されているライトは2つあります。
  • ディレクショナルライト
  • アンビエントライト
ディレクショナルライトは太陽や月から発せられる光のことで、強さ一定の平行光線で、太陽や月の日周運動に合わせて光の差し込む角度が変わります。
アンビエントライトはプレース内の物体を均一に照らすので、これによって陰影はできません。

陰影、アンビエントオクルージョン

プレースで暗く見える部分には大きく分けて3つあります。
  • 陰(Shade)
  • 影(Shadow)
  • アンビエントオクルージョン(AO)
「陰」は隠れていて光の当たらない場所のことで、「影」は光が当たることでできる暗い部分ののことです。
「アンビエントオクルージョン」は陰影ではなく、オブジェクトの接合部分や穴、折り目などを暗く強調する効果のことです。これは陰影ではないので、アンビエントライトのみでも表示されます。
 
“Ambient”では、アンビエントライトと、陰影、アンビエントオクルージョンの色合いを設定することができます。
アンビエントライトよりも、陰影とアンビエントオクルージョンの方が色が濃く反映されます。

OutdoorAmbient

屋外屋内
Ambient⚪︎⚪︎
OutdoorAmbient⚪︎×
屋外の”Ambient”には、”Ambient””OutdoorAmbient”に設定した色のカラーチャンネル(RGBの各値)を比べて、大きい方の値を取るという方法で”OutdoorAmbient”の色が足されます。
言い換えると、”OutdoorAmbient”のカラーチャンネルが全て”Ambient”のものよりも小さい場合は、”OutdoorAmbient”は反映されないということです。
具体的には、”Ambient”に青色[0,0,255]、”OutdoorAmbient”に赤色[255,0,0]を設定していると、屋外の色はマゼンタ[255,0,255]になります。
屋内では”Ambient”の青色がそのまま反映されます。

ColorShift_Top

“ColorShift_Top”では太陽または月に面した面が反射する光の色合いを設定できますが、これは”OutdoorAmbient”にとてもよく似ています。
ただ、”ColorShift_Top”には、”Ambient”よりも色が濃く、”Ambient”の色に上乗せされるという特性があります。

ColorShift_Bottom

“ColorShift_Bottom”では太陽または月から離れた面が反射する光の色合いを設定できますが、この設定はあまり使いません。
設定しても変化が見られないことがほとんどです。