10-4. IKによるポーズ制御
IKによるポーズ制御
AnimationEditorにおけるIKポーズ編集
RobloxのAnimation Editorは、Humanoidモデルに対するIK(Inverse Kinematics)によるポーズ編集をサポートしています。この機能を利用すると、IK制御ウィンドウが開き、より直感的かつ精確にキャラクターのポーズを制御することが可能になります。ポーズ編集では、特定のポイント(例えば手や足)を選択し、目的の位置に移動させることで、関連する関節が自然な動きで追従します。これにより、複雑なポーズも容易に作成することができ、アニメーションの品質を向上させることが可能です。
IKControlによる実行中IKポーズ制御
IKControlは、実行中のエクスペリエンス内でプロシージャルにIKを適用し、動的なポーズを作成するための機能です。Humanoidだけでなく、AnimationControllerを配下に持つ人型でないオブジェクトにも利用可能です。IKControlを用いることで、ゲーム内のキャラクターやオブジェクトの動きをよりリアルかつダイナミックに表現することが可能になります。
IKControlの制御例が以下です(公式サンプルコード)。
詳細な設定方法やパラメータの使い方については、後述の参照情報を閲覧ください。
最大可動域などの設定をConstraintsで行う
IKControlによるポーズ制御においては、関節が不自然に曲がることを防ぐための追加的な設定が必要な場合があります。このような場合、Constraints(制約)を使用して、関節の可動範囲を制限することが可能です。
例えば、HingeConstraintsは関節を一定の軸に沿ってのみ動かすことを可能にし、BallSocketConstraintsはより自由な動きを許容しつつも、特定の範囲を超える動きを制限します。これらのConstraintsを適切に設定することにより、キャラクターやオブジェクトの動きを現実的かつ自然に保つことができます。