11-1. クライアント実装の概要

クライアントサイド実装の概要

クライアントサイド実装の概要

クライアントサイドではPlayerごとのデバイス上で行うべき処理を実装をしていきます。主には、GUI、カメラ、ユーザー入力解釈、視覚表現、などになります。加えて、各クライアント上でのみ行いたい挙動(アニメ、エフェクト等)をクライントLocalScriptから実行することで、そのクライアント上のみの表現とすることができます。
クライアント向けの実装をする際には以下で挙げるクライアント向けのサービスを把握し、内容に応じた適切なサービス配下で実装していくことが重要です。

クライアントScripting向けのサービス

StarterPlayerScripts

StarterPlayer内の各プレイヤーがゲームに参加する際に自動的に実行されるスクリプトを保管する場所です。これらのスクリプトは、プレイヤーごとのゲーム体験やインタラクションを制御します。

StarterCharacterScripts

StarterPlayer内のプレイヤーのキャラクターがスポーンされるたびに実行されるスクリプトを管理するサービスです。キャラクターの初期化や、挙動を定義するスクリプトなどを配置します。

StarterGui

プレイヤーに表示されるGUI要素を管理するサービスです。これにより、ゲームのインターフェイスやメニューなどのUI要素を個々のプレイヤーに提供できます。

StarterPack

プレイヤーがゲームを開始する際に利用できるツールやアイテムを保管する場所です。ここに配置されたアイテムはプレイヤーがゲームに参加すると自動的にインベントリに追加されます。

ReplicatedFirst

ゲームがロードされる際に最初にクライアントに送信されるコンテンツを保管する場所です。これにより、ゲームの初期ロード時の画面や設定などをカスタマイズできます。

適切なサービスでLocalScriptを実装

上で挙げたクライアント向けのサービスにLocalScriptを配置することで、クライアント向けのScript挙動を実行できます。これらはどのサービスでもLocalScriptが実行できますが、CameraはStarterPlayerScriptsで、GUIはStarterGuiでGUI要素に関連付けて、といった形で適切な場所で実装していくことが処理のしやすさや管理の上でも重要となります。
また、「Starter」とつくServiceのScriptは、Playerの初期設定向けの定義となり、プレイヤーログイン後はPlayerオブジェクト配下にコピーされて実行されています。次項以降で、各種具体的なクライアント実装要素挙げていきます。