12-3. PathFindingによる経路探索
PathFindingによる経路探索
PathFinding機能は、ゲーム開発におけるキャラクターのナビゲーションを効率化するための重要なツールです。PathFindingの基本的な使用方法および留意点について見ていきます。
PathFindingとは
PathFindingは、キャラクターがゲーム環境内で最適な移動経路を見つけるための機能です。この機能は、特にNPCの自動ナビゲーションや、プレイヤーの案内など、さまざまな場面で活用されます。
パスの生成例
CreatePathの使用
CreatePath関数は、指定されたスタート地点とエンド地点に基づいて、移動可能なパスを生成します。この関数は、エージェントのサイズを考慮したナビメッシュを生成します。
ComputeAsyncによるパス取得
ComputeAsync関数は、指定されたパスに基づいて、目的地までの最適な経路を計算します。計算結果には、経由地点(WayPoints)が含まれます。
パスに沿って移動させる例
HumanoidのMoveToの使用
HumanoidオブジェクトのMoveTo関数を使用して、キャラクターをパスに沿って目的地まで移動させます。MoveToFinishedイベントは、移動が完了したかどうかを検知します。
PathFindingの使用時の注意
- 障害物の影響: 複雑な地形や障害物が多いエリアでは、PathFindingの計算が複雑になり、移動経路が不安定になる可能性があります。
- 動的な環境への対応: ゲーム環境が動的に変化する場合、パスは定期的に更新する必要があります。
- パス計算のパフォーマンス: 大規模なゲーム環境でのパス計算は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
PathFindingは、Robloxエクスペリエンスにおいてキャラクターのナビゲーションを効率化し、よりリアルな動きを実現するための強力なツールですが、上記のとおり動作を安定させるには難しい場面も多く、負荷の点などでも注意が必要です。確実に安定して使える場面において使用することが安定した体験を可能とします。