12-6. CollectionServiceとタグ
CollectionServiceとタグ
CollectionServiceとタグとは
CollectionServiceは、ゲーム内のオブジェクトをタグ付けすることによって、それらを効率的に管理することを可能にするサービスです。この機能を活用することで、カテゴリー分けされた特定のオブジェクト群に容易にアクセスし、様々な操作を行うことができます。
タグはインスタンスがもつAttributeととも似ていますが、Attributeは各オブジェクト固有の属性であり、システムで同じAttributeをまとめて管理するといった仕組みはありません。タグであれば、タグごとのグループ管理がされることで、タグでまとめた操作がしやすくなっています。そういった用途のため、Attributeと違いLabelに対して値を設定することなどはできません。
タグ管理の利点
キャッシュ管理と効率性
- は内部でタグ付けされたオブジェクトのリストをキャッシュとして保持しています。これにより、タグ付けされたオブジェクトグループへのアクセスは高速に実行可能となっています。
タグに基づくオブジェクトの取得
- メソッドを使用すると、指定したタグを持つ全てのオブジェクトを迅速に取得できます。これにより、特定のグループのオブジェクトに対して一括で操作を行うことが可能になります。
- メソッドでタグ付けされているかどうかを判定できます。特定のグループに属しているかに応じた処理の分岐などが可能です。
イベントハンドリング
- タグが追加または削除された際にイベントをトリガーすることもできます。これにより、ゲーム内でのオブジェクトの状態変更を効果的に監視できます。
- タグがついたインスタンスは生成時などにイベントをトリガーすることもできます。これにより、ゲーム内でオブジェクトの初期化処理などをコード上で管理しやすい形で実装できます。
活用例
CollectionServiceとタグは、以下のようなシナリオで活用できます。
- オブジェクトグループの一括処理: Enemyや、NPC、Item、などグループごとにタグ付けすることで、特定のオブジェクトをまとめて取得一括で処理することが可能です。
- オブジェクトグループの判定: オブジェクトが特定のタグをもっているかを判定し、敵対するオブジェクトであるかどうかなどの判定を行うことが可能です。
- システム的な活用: 特定の初期化処理を施す対象などをタグ付けし、特定のオブジェクトへの初期化処理を適用する、などが可能です。
実際に利用するコード例
以下は、特定のタグを持つオブジェクト群にアクセスし、それらに対して操作を行う基本的なコード例です。
このコードでは、メソッドを使用して、特定のタグを持つオブジェクト群を取得し、それらに対して繰り返し処理を行っています。