3-2.Scriptファイルのタイプと実行ルール
Scriptファイルのタイプと実行ルール
Robloxには3つのScriptタイプがあり、これまで述べてきたクライアントサーバーモデルの処理を構成するために、それぞれ専用の実行ルールがあります。また、前項であげたどのサービス内に配置するかによっても実行ルールが異なります。それを理解して適切なScript構築をしていく必要があります。
ScriptTypes
Scriptの3つのタイプ
- Script
- Local Script
- Module Script
について以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。
Script
- 役割: 通常サーバーサイドのゲームロジックを扱います。後述の「RunContext」で実行条件を変化させることもできます。
- 実行環境: Robloxサーバー上で実行されます。
- 配置場所: Workspace、ServerScriptService
Local Script
- 役割: クライアントサイドのゲームロジック、特にユーザーインターフェースに関するスクリプトです。
- 実行環境: 各プレイヤーのクライアント(プレイヤーのデバイス)上で個別に実行されます。
- 配置場所: StarterGui、StarterPack、StarterPlayerScripts、StarterCharacterScripts、ReplicatedFirst
Module Script
- 役割: 再利用可能なコードの集合体で、関数や変数などを他のスクリプトと共有するために使用されます。
- 実行環境: require関数を通じて、ScriptまたはLocalScriptによってロードされて利用されます。
- 配置場所: サーバーまたはクライアントのスクリプトがアクセスできる任意の場所
RunContextによる実行ルール
「Script」にはRunContextというプロパティが実装されています。RunContextを切り替えることで、一部上記と異なるルールで実行することも可能です。「LocalScript」を指定するとクライント実行型に切り替わります。
特に、Workspace配置オブジェクトの制御において、LocalScript化することで、クライアントサイドで処理をすることなどが可能で、同期が不要な処理(BGアニメーションなど)で同期の負荷をなくすといったことなどに有効です。