4-2. ModuleScriptの活用パターン例

ModuleScriptの活用パターン例

ModuleScriptは、機能のモジュール化やデータの共有、ユーティリティ関数の集約に活用されます。これらの活用により、開発の柔軟性が向上し、コードベースが整理され、メンテナンスが容易になります。ここでは、よく使われるパターンを提示します。

共通機能のモジュール化

概要

ゲームで共通して使われる機能をModuleScript内で定義し、プロジェクト全体で共有します。

コード例

ユーティリティモジュール

概要

汎用的なユーティリティ関数を一つのモジュールにまとめます。

コード例

データ定義と共有

概要

ゲーム内で使用される定数や設定をModuleScriptで定義し、共有します。

コード例

複雑なAPI処理のラップ

DataStore処理モジュール

概要

複雑なAPI操作等を抽象化し、簡素化されたインターフェースを提供します。ここではDataStore(データのセーブ)処理をラップした例を示します。

コード例

クラスの定義とインスタンス化

概要

さらにLuaのメタテーブルを活用し、クラスをModuleScriptで定義し、インスタンス化して利用するオブジェクト指向プログラミングを実現します。
※メタテーブルを用いたクラス実装は次項で詳しく解説します。

コード例

重要なのは再利用性・メンテナンス性を常に意識すること

これらModuleScriptの活用パターンを利用することで、より効率的なコーディングとしていくことが可能です。ただし、重要なのはこれらパターンを覚えることよりも、あらゆる場面で、コードの重複を避けた再利用性や、管理のしやすさ、理解のしやすさ、を意識した実装をしていくということです。